自動化と生成AIを実装した
PagerDuty Operations Cloud 新機能紹介

自動化・生成AIを実装したPagerDuty Operations Cloud

ビジネスやサービスの多くがデジタル化している今日、システム障害が企業にもたらす被害は甚大で、ビジネスがリスクにさらされる可能性があります。PagerDuty Operations CloudSMは、システムのダウンタイムを最小限に抑え、すべての業界・業種におけるオペレーショナル・レジリエンスの実現を支援します。

先日、PagerDutyはPagerDuty Operations CloudSMのAIOpsおよび自動化の新機能を発表しました。今回の発表には「イベントオーケストレーション、ランブックの自動化、先日発表した生成AIによる機能」に関するアップデートなどが含まれています。これらは、運用コストの削減、イノベーションの促進、システム障害のリスク抑制に役立ちます。

最近IDCが実施した調査によると、収益を創出するサービスに1時間のダウンタイムが生じた場合、調査対象企業の53%以上が最低10万ドルのコストが発生すると回答しているのに加え、それら企業の約20%が1時間あたり25万ドル以上のコストが発生すると回答しています。¹ また、別のIDCによる調査では、本番環境で障害が発生した場合、36.7%がサービス復旧には平均1時間〜1日を要すると回答し、31.5%が1日〜1週間を要すると回答しています。²

PagerDuty Operations CloudSMを利用することで、企業はダウンタイムを最大75%抑えることが可能です。³ これは1年あたりで数百万ドルの節約または収益の温存に相当します。PagerDuty Operations CloudSMの生成AIと自動化はエンド・ツー・エンドでインシデント対応を実現し、システムのダウンタイムを最小限に抑えます。これにより、企業は優位性の確保、既存顧客の流出を抑制できるだけでなく、より多くの顧客を獲得することが可能になります。

[注1] IDC「AIOps and Observability Survey Results: Leadership Drives Trust and Expansion」Stephen Elliot、Snow Tempest(2023年1月)

[注2] IDC「DevOps Practices, Tooling, and Perceptions Survey」Katie Norton、Jim Mercer(2023年1月)

[注3] PagerDuty内部の計算は製品メトリクスに基づいています。

イベントドリブンな自動化を採用。少ないリソースでより効果的にシステムの修復を実現。

  • Event Orchestration Variables」は、インテリジェントな自動化の構築を支援します。それにより、他のツールやプロセスに情報が提供され、迅速かつターゲットを絞ったインシデント対応が実現します。また、組織全体で対応が標準化されるので、より効率的なチーム間でのコラボレーションが可能になります。
  • Runbook Automationアドオン」では、AIOps、インシデントの対応者、またはカスタマーサービス担当者からトリガーされるアクションを自動化します。これは、ユーザーの環境からトリアージおよび診断の材料となる詳細情報を収集し、インシデント解決のための強力なソリューションです。Runbook AutomationアドオンとAIOpsアドオンの機能を組み合わせることで、繰り返し発生するタスクを自動化し、上位レイヤーにエスカレーションすることなく最初にアサインされたインシデント対応者だけで解決することが可能になります。これにより、インシデント解決の時間を最大95%短縮⁴できるだけでなく、計画ダウンタイムを85%⁵減らし、サポートコストを55%⁶節約できます。

生成AIとAIOpsを利用することで生産性を向上させ、より多くの時間を革新的な作業に配分。

  • 「Global Alert Grouping」は多くのサービスにまたがるイベントデータをグループ化します。これにより、他のチームとの連携時でもインシデントの範囲に関するより深い理解が得られ、問題を迅速に解決できます。また、ノイズを減らしたい対象となるサービスの数に関わらず、イベントデータのグループ化の方法もカスタマイズできます。PagerDutyのAIOpsユーザーは、平均するとインシデント発生件数を87%⁷削減し、システムのダウンタイムを最小限に抑え、円滑に業務を継続していることが報告されています。

[注4]PagerDuty Process Automation Delivers Results for RESULTSCX」(2023年4月10日)

[注5]「Australian Bank Supercharges Deployments and Automates Compliance Measures with Pagerduty」(2023年2月28日)

[注6] PagerDuty「Ticketmaster: Customer StoryRundeck(2023年9月20日)

[注7] PagerDuty内部の計算は製品メトリクスに基づいています。

  • 「生成AIを活用したインシデントのポストモーテム(事後分析)作成機能」は、クリック1つでインシデントデータの精査・順位付けが可能となり、インシデントの概要、経緯、解決方法、キーアクションアイテムなどに関する包括的サマリーを生成することができます。これによりタイムリーかつ実践的なインシデント分析が可能となり、今後に活かせる知見がもたらされます。生成AIでポストモーテムを作成することで、チームの手間を省くと同時にインシデント事後分析に関する正確性が向上し、数時間、場合によっては数日分の時間を節約することが可能です。しっかりとポストモーテムを行うことで、チームは知見とアクションアイテムの質を向上させることに注力できるようになり、システム運用が改善します。本機能は現在ベータ版です。興味のある方は、ウェイトリストにご登録ください。
  • 生成AIを活用したステータスアップデート」により、インシデント対応中のステークホルダーに対するコミュニケーションをマニュアルで行う必要がなくなり、チームは問題解決にフォーカスできるようになります。生成AIによるステータスアップデートの早期アクセスプログラムに参加したお客様によると、ステークホルダーとのコミュニケーションに3人もの対応者を配置しているという企業があることがわかりました。生成AIによるステータスアップデートでは、クリック1つでメッセージのドラフトを作成でき、より簡単にアップデート内容をレビューしたり、編集したりすることが可能になります。このように作成したアップデートを経営陣をはじめとする社内ステークホルダーに送信することで、常に最新情報を提供することができます。これにより、必要な対応者の数を3人から1人に削減できる可能性も考えられ、コストの節約と人的リソースの拡大につながります。本機能はベータ版です。ご興味ある方は、ウェイトリストにご登録ください。

仕事に適したプラットフォームでオペレーショナルレジリエンスを強化する。

  • Google Cloud Personalized Service Health Integration」は、Googleサービスの障害に関する詳細なアラートをカスタマイズして送信し、顧客に影響がおよぶ問題に発展するのを防ぎます。PagerDutyとGoogle Cloudの連携により、効果的なクラウド運用が行えるプラットフォームを通して、障害への対応やスムーズなデジタル体験の構築に関して顧客のサポートが可能になります。
  • Slack/Chat as a Contact Method」では、チャットアプリユーザーがインシデント対応の連絡方法としてチャットアプリを使用できるようになります。SlackとPagerDutyを使用しているユーザーにとって、シームレスで一貫性のある体験を得ることができます。

お客様の声

TUIのクラウドテクノロジー責任者、Yasin Quareshy氏はこのように話しています。

PagerDuty Operations Cloudは、どんな時でも今何が起きているのかの情報を提供してくれる、信頼できる唯一の情報源として機能してくれます。インシデントからの復旧時間は平均して30%以上短縮されました。自動復旧の場合は90%も短縮されます。それが既知のシナリオであった場合、PagerDutyなら自動スクリプトを実行して学習・対応し、サービス中断から復旧してくれます。顧客は問題が発生したことさえ気づきません。ビジネスへの影響として、数百万ドル単位の節約が可能なのです

また、PagerDutyの最高製品開発責任者であるSean Scottはこう述べています。

昨今、企業は障害や膨大な量のデータにより影響を受けやすくなっています。しかし、自動化と生成AIの力を活用することにより、ノイズの量を減らし、受動的なデータを実践的なインサイトに変換することができます。PagerDutyを使って、チームはさらに効率的に業務を遂行できるようになり、お客様の幸せと革新的なテクノロジーによる未来の創出のために力を注ぐことが可能になります

その他の情報

PagerDutyからの最新のお知らせについてはhttps://pagerduty.co.jpにアクセスしてください。

PagerDuty Operations CloudSMについて

PagerDuty Operations CloudSMは、現代の企業におけるミッションクリティカルでスピード感が求められるシステム運用のためのプラットフォームです。生成AIと自動化の力により、ビジネスに重大な問題を引き起こすイベントを検知・診断し、適切な対応者をアサインし、システム運用全体のインフラとワークフローを合理化します。PagerDuty Operations CloudSMは、システム運用を変革し、現代のデジタルファーストなビジネス環境で勝利するために不可欠なインフラストラクチャです。

将来予想に関する記述

本ブログ記事には、新機能に関連して予想されるメリット、成果、将来の機会も含め、新機能のリリース見込みに関する記述などの将来予想に関する記述が含まれています。これらの将来予想に関する記述は、将来的なパフォーマンスを保証するものではなく、また重大なリスク、不確実性、その他の要素が関わっているため、実際の結果、パフォーマンス、または成果は、本プレスリリースに記載される将来予想に関する記述とは著しく異なるものになる可能性があります。そのようなリスクや不確実性の一覧と説明については、2023 年 3月16日に米国証券取引委員会(SEC)に提出した当社の年次報告書(Form 10-K)の「Risk Factors(リスク要因)」セクション、および PagerDuty が SEC に提出したその他の文書をご覧ください。

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