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インシデント管理ツールを効果的に活用するためのユーザーロールと権限とは?

2025.06.03更新
    インシデント管理ツールを効果的に活用するためのユーザー役割と権限とは?

    現在、多くの企業にとってデータアクセスのセキュリティとコンプライアンスは、重要事項となっています。そのため、ITチームが新しいシステムを導入・設定する際には、これらの規則に従うことが求められます。
    特に大企業では、必要なデータにのみアクセスできるように制限する「権限モデル」が重要です。
    アクセス制限を設けることにより、セキュリティ基準を維持しながらも、効率的なリソースの管理が実現できるでしょう。
    権限モデルでは、アクセスコントロールリストに基づき、特定のオブジェクトに対するユーザーのアクセス権を設定します。そのため、企業には管理者がユーザーのアクセス権を管理できるようなツールの導入をおすすめします。
    権限管理に適したインシデント管理システムの導入により、セキュリティとデータ保護のポリシーに従いながら、チーム全体の業務を効率的に管理できるでしょう。

    本記事では、インシデント管理におけるユーザー権限の重要性と、インシデント管理ツールを選ぶポイントを紹介します。また、ユーザーロール・権限の管理に適したインシデント管理ツールとして「PagerDuty」も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

    ユーザーロール・権限とは?

    インシデント管理ソリューションにおいて、ユーザーロールや権限の設定は、組織運営の効率化やセキュリティ向上に直結する重要な要素です。
    以下に、それぞれのロールと定義について解説します。

    ユーザーロール

    ユーザーロールとは、インシデント管理プロセスにおいて、各スタッフが果たす役割を指します。例えば、管理者やマネージャー、対応者、オブザーバーなどが挙げられます。
    ユーザーロールを明確に定めると、セキュリティの強化や業務の効率化、管理の簡素化、責任分担が可能です。
    また、スタッフのロールごとに権限を管理すると、新しいスタッフが加わった際に、個別に権限を設定する手間が省けます。

    ユーザー権限

    ユーザー権限とは、エンジニアがシステム内で実行できる操作や、アクセスできるデータの範囲を指します。
    適切なユーザー権限の設定により、重要な情報へのアクセスを特定の個人やチームに限定することが可能です。
    例えば、インシデントに関するデータは関係者のみがアクセスできるように設定すると、スタッフが不必要な情報に影響されなくなります。特に、インシデントに関する機密情報は、情報漏洩リスクの観点から、アクセスを特定のスタッフやチームに制限するとよいでしょう。

    また、適切な権限管理は、法令や社内規定に基づいてデータへのアクセスを制限する際に効果的です。
    したがって、企業の権限管理には、拡張性の高いインシデント管理システムの導入をおすすめします。
    例えば、ITサポートチーム全員に同じ権限を与えたい場合、一人ひとりに設定するのではなくチーム全体にまとめて設定できるようなツールだと便利です。
    拡張性の高いツールの導入により、ユーザーごとに手動で権限を設定する手間を省きつつ、重要な情報や機密情報へのアクセスを制限できるでしょう。

    インシデント管理におけるユーザーロール・権限の重要性

    インシデント管理をより効率的に実施するには、ユーザーロールと権限の設定が重要です。
    その理由としては、以下が挙げられます。

    • インシデント管理システム全体のセキュリティを強化する:
      インシデント管理システムには、スケジュールやエスカレーションポリシー、ITサービスに関連するデータが含まれています。
      これらのデータへの読み取りや書き込み権限は、管理者とオーナーアカウントのみに付与されます。そのため、通常のアカウントユーザーは、自分に必要な情報以外にはアクセスできません。
    • ユーザーの生産性を向上する:
      ユーザーが自分のロールに必要な情報のみにアクセスすることで、チーム全体の生産性が向上します。
      各ユーザーにはロールに応じた権限が与えられており、必要な情報やリソース以外にはアクセスできません。
      これにより、インシデントが発生した際には、スタッフが必要な相手をすぐに特定して連絡できるでしょう。
    • データの保護とコンプライアンス要件に適合できる:
      企業が法令や規則を遵守するためには、セキュリティのルールや変更が正しく管理されなくてはいけません。
      アクセス権限の設定やパスワードポリシーの変更は、管理者やオーナーアカウントのみが実行できます。
      法令や規則を理解している管理者やオーナーアカウントが、セキュリティルールを実行することで、企業は法令や規則を守りやすくなります。
    • ユーザーのアクセスを細かく設定できる:
      インシデント管理では、各ユーザーのロールや権限を細かく設定することにより、システムの安全性と効率性が向上します。
      そのため、管理者がデータのアクセス権を効果的に管理できるように、拡張性の高いインシデント管理ツールを導入する必要があります。
      拡張性の高いツールでは、特定のオブジェクトへのアクセス権限を基本的なユーザーロールに追加して付与できるため、より細かな管理が可能です。
    • APIアクセスを有効化できる:
      APIをインシデント管理に活用すると、システムをより効率的に運用できます。
      多くのインシデント管理システムでは、外部のモニタリングデータを取り込み、APIを使用して機能を追加することが可能です。
      APIの活用により、インシデント対応ワークフローを細かく調整して、トラブル対応の時間を短縮できるかもしれません。
      さらに、APIキーをユーザーのロールに応じて設定すれば、セキュリティリスクを抑えつつ、スタッフが必要なデータや機能にのみアクセスできるよう管理できるでしょう。

    最適なユーザー権限管理機能を備えたインシデント管理ツールを選ぶためのポイント4つ

    ユーザー権限管理ツールを選定する際に考慮すべき、4つのポイントを紹介します。

    1. さまざまな種類のチームに適合すること:
      開発チーム、運用チーム、セキュリティチーム、サポートチームなど、さまざまなチームに適合するツールを選ぶことで、異なるロールや責任を持つユーザーに適切な権限を付与できます。
    2. 既存のセキュリティポリシーに沿っていること:
      選定するツールが、企業・組織で定められたセキュリティルールやガイドラインに沿っていることが重要です。
      セキュリティポリシーとは、企業や組織が守るべき情報セキュリティに関する基本方針や行動指針をまとめたものです。
      セキュリティポリシーに基づいたツールを選ぶことで、情報漏洩や不正アクセスを防止できるでしょう。
    3. 既存のシステムやネットワークおよびID管理ソリューションと統合可能であること:
      選定するツールが、既存のシステムやネットワーク、またはActive DirectoryやLDAPなど、社内で使用しているインフラと連携できるかを確認しましょう。
      既存システムとの連携により、部署やチームごとに異なるロール・権限の設定を一元管理できます。
    4. ツールを使用するユーザーやチームの成果、使用状況と関連付けできること:
      ツールを利用するユーザーやチームのパフォーマンスや利用データ、メトリクスを追跡して、そのデータをもとに企業の成長や効率向上を図ります。

    ユーザーロール・権限の管理は現場のチームリーダーが最適

    ユーザーのロールと権限の設定は、企業にとって重要です。
    そのため、インシデント管理システムを導入する際は「誰がどのデータや機能にアクセスできるか」を最初に設定しましょう。
    ユーザーロールと権限の管理は現場のチームリーダーが最適です。
    例えば、大企業では中央の運用管理チームと、各部門に独立して運用を行なうチームがあり、権限管理の一貫性を保つことが難しいケースがあります。

    一方、中規模企業では、複数のシステムやインフラが存在して運用責任が分散しているケースが考えられます。
    管理者は、このように複雑な状況下でも、各チームが必要な情報やシステムに迅速かつ安全にアクセスできるよう、ユーザーのロールと権限を適切に管理しなくてはいけません。
    したがって、NOCチームやCentralOpsチーム、DevOpsチームのマネージャーなど現場のチームリーダーが権限管理者に適しているといえます。
    チームリーダーは、業務内容や必要なツール、システムに精通しており、どのスタッフがどの権限を必要としているかを把握しています。
    適切な権限管理により、スタッフは業務に必要なデータやシステムへと迅速にアクセスできるでしょう。

    PagerDutyはユーザーロール・権限の管理に適したインシデント管理ツール

    「PagerDuty」は、特定のユーザーやチームに対して細かく権限を付与・変更できる「カスタム権限」機能を備えています。
    そのため「PagerDuty」は、ユーザーロールと権限の管理に適したインシデント管理ツールといえるでしょう。

    具体的な機能は以下のとおりです。

    • カスタムロールの割り当て:管理者やアカウントオーナーが、特定のユーザーにロールを割り当てることにより、必要な権限のみ付与します。
    • チーム単位でのコントロール:管理者やアカウントオーナーが権限と可視性をチーム単位でコントロールできるため、複数のグループを効率的かつ柔軟に管理できます。

    これらの機能により、企業は厳しいコンプライアンス規定を守りながら、ユーザーがどの情報やシステムにアクセスできるかをしっかり管理できるでしょう。
    「PagerDuty」には、重要な管理機能を持つ3つのアカウントがあります。
    以下のロールが割り当てられたアカウントは、権限や機能が決められており、容易に変更できません。

    • アカウントオーナー : ユーザー権限の管理や、オブジェクトの作成・変更・削除が可能です。このアカウントに制限はなく、請求ページへのアクセスもできます。
    • グローバル管理者 : ユーザー権限の管理や、オブジェクトの作成・変更・削除が可能です。
    • ステークホルダー :オブジェクトの閲覧はできますが、変更や権限の付与はできません。

    また、アカウントオーナー・グローバル管理者・ステークホルダー以外のユーザーには、以下の5種類の基本的なロールのうち、一つが割り当てられます(変更可能)。

    1. 制限アカウント: このアカウントはチームに追加されるか、ロールが割り当てられるまでオブジェクトを閲覧できません。
    2. マネージャー: オブジェクトの作成・変更・削除と、すべての設定を行なう権限があります。
    3. 対応者: インシデント対応とオーバーライドの作成が可能です。
    4. チーム対応者: チームに関連するオブジェクトに対して、インシデント対応・オーバーライドの作成・メンテナンス期間の設定が可能です。
    5. オブザーバー: オブジェクトの閲覧はできますが、変更などはできません。

    各アカウントに、これらのロールが割り当てられることで、必要なアクセス権を付与できます。
    例えば、あるユーザーにはチームを管理する「マネージャー権限」を与え、別のサービスやエスカレーションポリシーに対しては「対応者」または「オブザーバー」の権限を付与するといった設定が可能です。
    このように「PagerDuty」では、ユーザーに必要な権限を柔軟に設定できます。

    「PagerDuty」に関する詳しい資料や導入事例は、以下のページからダウンロードいただけます。
    https://www.pagerduty.co.jp/resources

    まとめ:PagerDutyのユーザーロール・権限機能を活用してインシデント対応を効率化しよう

    インシデント管理において、企業がユーザーロールと権限を適切に導入するためには、まずスタッフの役割を明確に定義するとよいでしょう。
    その後、各スタッフに権限を設定して、必要な情報やシステムだけにアクセスできるようにします。
    スタッフが自分のロールと権限を正しく理解するためにも、その意味や注意点をしっかり伝えましょう。
    さらに、定期的にロールと権限の設定を見直すことで、業務の変化や新たなリスクに対応できるかもしれません。

    「PagerDuty」には、チームごとにスケーラブルな権限設定および可視性のコントロール、柔軟に調整可能なユーザー権限、ChatOpsなど、ほかのツールとの関連付けを行なう機能を備えています。
    これらの機能の活用により、インシデント管理におけるスタッフのロールと権限設定の効率化が可能です。
    興味のある方は、ぜひ14日間の無料トライアルをご利用ください。
    「PagerDuty」の活用により、権限管理を最適化して、より効果的なインシデント管理を目指しましょう。

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